ダンス用語

よく使われる用語を集めてみました。


【アイ・コンタクト】    ラテンダンスで相手と視線を合わせて踊ること。

【アウトサイド・パートナー】 男性の右足がパートナーの右外側に前進すること。

【アクロス】 「横切って」の意。
ステップする足がサポーティングフット(支え足)の延長線上、または延長線を横切って置かれること。

【アップ】 ライズした高さを継続して保持すること。

【アドバンス】 「前に出す」の意。転じて「進歩した」「上級の」の意味にも使われる。

【アマルガメーション】 ふたつ以上のフィガーを合理的に組み合わせたもの。

【アライメント】 踊りの進む方向に対して足が前方または後方へ向く方向のこと。

【アンダーアームターン】 男子の腕の下で女子が右または左に回転するフィガー。

【アンダーターン】 正規の回転量より少なく回転すること。

【イントロ】 音楽では前奏のこと。
デモンストレーション・ダンスで特別な振り付けの最初の部分をさす。

【インバイト】 「誘う」の意。
後退する際、相手が出やすいように誘う込むような動作で後退すること。


【インピタス】 「勢い」「はずみ」の意。
女子の能動的な前進動作を回転につなげること。
ワルツのオープン・インピタスなど。

【イン・ライン】 向き合った通常の位置のこと。
相手の両足の間へ足を踏み出すこと。

【ウィスク】 「サッと払う」の意。
ワルツのベーシック・フィガーのひとつ。男女がPPとなった後、支え足の後ろへ交差させること。


【エル・オー・デイ】
【LOD】
ライン・オブ・ダンスの略。
踊りの進む方向線。
衝突を避けるための最も基本的なルールで時計の針と逆の方向に進行する。

【燕尾服】 スタンダードダンスでの正装。テール・コート。

【オーバー・ターン】 正規の回転量以上に回転すること。

【オープン・ポジション】 ラテンダンスでのオープンフェーシング・ポジションのこと。
通常は男性の左手に女性の右手をとり、逆の手はフリーになっている。

【回転量】  一歩または数歩における回転量のこと。
1回転を8等分した割合で示される。アマウント・オブ・ターンとも呼ばれる。


【カウンター・プロムナード】 プロムナード・ポジションと反対に、男性の左サイドと女性の右サイドとを接し、その反対側を開いた形。

【カウント】 ステップの数え方。
「スロー・クイック・クイック」とか「1・2・3・4」と数えるように拍子をとること。

【クイック】 リズムをカウントするときの数え方。
クイック・ステップの略称。

【クォーターターン】 4分の1回転すること。
ブルースやクイックステップで使われるフィガーの名前。

【クカラチャ】 ルンバのフィガー名。クカラチャとはスペイン語でゴキブリのこと。
足でゴキブリを潰す動作から名付けられた。

【クラッシュ・ダンス】 混みあっているときに踊るダンス。小さくホールドし、歩幅も小さく踏みます。
ダンスは他人に迷惑をかけないことが基本条件である。
込んでいるフロアでは衝突しないよう小さなステッブで動く配慮が大切。

【クローズド・ポジション】 スタンダードでは男性と女性が正面に組んだ位置のこと。
ラテンアメリカンでは男性と女性が相対し、20センチくらい離れ両手をホールドしているポジション。


【コンタクト】 「接触」「触れ合う」の意。
スタンダードにおいては、男女が正規にホールドした時の接触。
ラテンでは手の接点のこと。

【コンペ】 競技会のことで、コンペティションを略していう。

【サイド・リード】 前進、後退の際、動く足と同じ側のボディを動かすこと。
以前はショルダーリードと言っていた。


【サポーティング・フット】
体重を支えている足。

シークエンス・ダンス】 あらかじめステップの順序を定め、このパターンをくり返し踊ること。

【シー・ビー・エム】
【C・B・M】
コントラリー・ボディ・ムーブメントの略。コントラリーは反対の意。
前進もしくは後退するステップと反対側のボディが回転すること。


【シー・ビー・エム・ピー】
【C・B・M・P】
コントラリー・ポディ・ムーブメント・ポジションの略。
上体を回転しないで一方の足が上体を横切ってステッブされた位置のこと。


【シャッセ】 第一歩を開く、第二歩を閉じる、第三歩を開く、の三歩で構成されるステップ。
通常クイック、クイック、スローのカウントで踊られる。


【シャドー】
影の意。
ボクシングで一人で練習することをシャドー・ボクシングというように、ダンスでも一人で踊ることをシャドーをするという。


【シャドー・ポジション】 ラテンアメリカンでパートナー同士が同じ方向を向いて横斜めに位置すること。通常は女性が前。

【シンコペイション】
音楽用語としては切分音と訳す。
ダンス用語としては、「1・2・3」を「1・2・&・3」」としたり、「クイック、クイック」を「クイック、&、クイック」と正常なリズムを変動させる場合をいう。


【スウェイ】 からだの左右への傾斜。
回転における遠心力により、からだが回転の外側へ流れることを防ぎ、バランスを保つために行う動作。
装飾的に外観の美しさを増す効果をもっている。


【スウィブル】
体重のある足のボールで回転すること。
普通、他方の足は体重をかけずにそばへ引き寄せる。


【スウィング】 時計の振り子やブランコが揺れるような動きのこと。
静かな始動から速度を増して(加速度)、進行または回転をしていく動き。


【スクェア】 男性と女性が向い合っている位置のこと。
四角という意味からダンスのステップ、「ボックス」を指していう場合もある。


【スタッカート】
音を明確に切って演奏すること。
ダンスにおいてはタンゴの断音的な音楽のリズムを表現するためにシャーブな足運び、歯切れの良い動きをすること。


【スタンダード】 社交ダンスでいうスタンダードとは「ワルツ」「タンゴ」「フォックストロット」「クイック・ステップ」「ウインナ・ワルツ」の5種目をいう。
タンゴのリズムはラテンアメリカンのものであるが便宜上、スタンダード種目に含まれている。


【ステップ】 一歩、一歩の足の運びのこと。
体重の移動のないタップ等はステップするとはいわない。


【スロー】
リズムをカウントするときの数え方。
スロー・フォックストロットの略語。

【セグエ】 メドレー形式の競技のことで近年盛んになった。
スタンダード、ラテンアメリカン、それぞれ5種目の中から、3種目以上をつなぎ合わせた音楽で踊る競技。


【ソシアル】 「社交的な」の意。ソシアルダンス=社交ダンス

【タイミング】 音楽に対してステップの時間的な長さ。
踊りはスローとかクイックとか言うようなカウントがその音楽の速さに合っていなければならない。


【タップ】 体重をかけずにつま先で軽く床をたたくこと。
タンゴによく見られる踊りのアクセント。


【ダブル・ホールド】 男・女が両手とも、パートナーの手を取った組み方。

【ターン】 「回す」「回転する」。
前進・後退のなかで移動を伴った回転のこと。

【ターン・アウト】 つま先を外側に向けステップすること。

【ターン・イン】 ターン・アウトの逆。
つま先を内側に向けてステップすること。

【タンゴ・ポジション】 タンゴを踊るときの、独特なホールドをする位置のことで、ムーヴィング・ダンスと異り男性の右腕は女性をやや深くホールドし、左腕は肘から少し内側に鋭角的に保ちシャープさを強調した姿勢。

【テンポ】 音楽の速さ。1分間に演奏される拍数。
ダンスでは1分間に演奏される小節数で表すことがある。

【ツイスト】 「ねじる」「ひねる」の意。
タンゴのツイスト・ターンに代表されるような左足のうしろへ右足を交叉し、左足のヒールと右足のボールで強く右へ廻るステップ。

【テンション】 「張り」「緊張」の意。体の張りのこと。
ルンバなどで取り合っている手に緊張感を持たせること。

【トップ】 上体のこと。

【ドラグ】 「引き寄せる」の意。
女性を引き寄せる動作をいう。

【ナチュラル】 「自然な」の意。
ダンスでは右回転のこと。
LODに沿って回転運動を続けた場合、右回転のほうがより自然に回転できることから。

【ニィー】 ひざ、膝関節。ダンスには最も重要な体の部分で、ベント・ニィー(ひざをゆるめて)、ニィー・バック(膝をうしろへ押し込める)のように使われる言葉。

【ニューヨーク】
ルンバやチャチャチャで使われるフィガー名。
ニューヨークで流行っていた踊りのステップに似ていたからといわれている。


【ノー・フット・ライズ】 N.F.Rの略語が使われる。
足首によるライズでなく、ヒールを床につけ、上体と脚部だけを上に伸ばすライズのこと。
ボデイライズともいう。

【バウンス】 ひざ・足首などの屈伸による上下運動。

【バランス】 踊っている間の体重の正しい配置。
普通は、ペアーとしての安定した体重の移動をいう。
又、男・女の背丈が違い過ぎるとか、イメージが違うとかをいうときに、カップル・バランスが悪いなどという。

【バリエーション】 変化をつけること。
ダンス用語として使う場合はベーシック・フィガー以外の全てのフィガーはバリエーションという。


【ピクチャーステップ】 止まって「かたち」を見せる、見栄えのするフィガーのこと。

【ヒール】 かかと。

【ヒール・ターン】 両足を揃えてかかとで回転すること。
後退した足のヒールで回転をし、他方の足を閉じ、回転の終りに閉じた足へ体重を移し、回転を行った方の足をステップさせる回転方法。

【ビート】 音楽の流れの中に刻まれている拍子のこと。

【ビート・バリュー】 各リズムにおける時間的なタイミングの取りかた。
タイム・バリューともいう。

【ピボット】 一方の足を前方または後方ヘステップし、もう一方の足をうしろ、または前にCBMPに保って片方だけで行う回転のこと。

【ファン・ポジション】 ラテンアメリカンの基本的なポジションのひとつ。
男性の左側に、女性が約90度の角度で開き、組んでいる男性の左アームと女性の右アームが軽くのびる程度に離れた形。

【フィガー】 いくつかのステップを連続させ、一定の組合せになったもの。

【フォーラウェイ】 男性と女性がプロムナード・ポジションで、後方へ動くこと。

【フォロー】 女性が男性のリードに従って踊ること。

【フット・ワーク】 足さばき。ステツプごとに、足の各部分が正しく床に対して置かれなければならない。

【プロムナード・ポジション】 P・Pと略される。
男性の右側と女性の左側が接し、反対側がV字形に開いた形。
あらゆるダンスに用いられる基本的なポジション。


【フロア】 床の意。ダンス会場のこと。

【ベイシック・フィガー】 各種目の基本として、そのテクニックが定められているフィガーのこと。

【ヘジテーション】 「ためらう」「躊躇する」の意。体重を支えている足に1拍以上保たれ、一時進行を停止すること。

【ポイズ】 安定した正しい姿勢のこと。

【ポイント、ポインティング】 体重をかけずに、トウまたはボールを床にっけること。
タップと違い音はたてない。

【ホールド】 男性と女性の組み方。
主として腕と手に関してであるが、美しいホールドを作るには正しいポイズとバランスが不可欠。


【ボールルームダンス】 社交ダンスのこと。 
ボールルームは社交場、宴会場のこと。

【ホッケー・スティック】 ルンバのステップのひとつ。女性のステップが、ホッケーのスティックの形に似ているところからつけられたフィガーの名前。

【マナー】 「行儀」「作法」のこと。

【ムービィング・ダンス】 スタンダードの中で、いつも動きの切れないダンスの事。
ワルツ、フォックストロット、クイック・ステップ、ウインナ・ワルツを指して言う。
タンゴは断絶した動きを特徴にしているのでムービィング・ダンスとはいわない。

【メドレー】 違うリズムの音楽を作為的にっなぎ合せたもの。
それに合せて踊られるダンスをいう。近年は「セグエ」といい表すようになっている。

【メロディ】 音楽の旋律のこと。

【ライズ・アンド・フォール】 体のゆるやかな上・下への波動運動。ライズは上体を真上に伸ばし、床についているヒールも床から離して、上方へ伸び上らせること。その際、膝を硬直させてはならない。
フォールはライズを終ってヒールを徐々に下げ床につけて正常の位置に戻ること。

【ラテン・ダンス】 ラテン.アメリカン・ダンスのこと。
社交ダンスの種目としては「チャ.チャ.チャ」「サンバ」「ルンバ」「パソドプレ」「ジャイブ」のことを競技用の標準5種目という。


【リズム】 音楽の規則正しい強音、弱音の配列。

【リード】 男性が女性を誘導すること。
優しく、適確に、上手にリードするのは男性の役目。

【リバース】 左回転のこと。

【リバイズド・テクニック】 英国ISTDが作成したダンスの技術書。
近年改訂され「ボールルーム・テクニック」と改称された。

【リンク】 「つなぐ」の意。
タンゴのプログレッシブ・リンクはウォークとプロムナードをつないでいるフィガー。

【ルーティン】 フィガーの一定の組み合せ。

【レッグ】 脚のこと。
通常ダンスではフット(足部)とレッグ(脚部)に分けて使われることが多い。

【ロック】 (Lock)足を交差させること
(Rock)両足を開いたまま、体重を左右の足に移し変えること。

【ワンピース】 二人の動きが一体に見えること。

【ロワー】 ゆっくりと体を下降させること。
フォールと同意語。